「歯みがき教室」は前年生まれのワンちゃんを中心に、毎年お口のケアの基本を知っていただく目的で開催おり、今年もたくさんの方にお申込みいただきました(今年は2回に分けての開催でした)。ワンちゃんのお口のケアの大切さについて、真剣に考えておられるご家族が多く、皆様のご協力のもと今年もなごやかな教室となりました。
ご参加くださった皆様、ワンちゃんたちに心より御礼申し上げます。
最初にワンちゃんのお口の構造、お口のトラブル、歯みがきの大切さ、歯みがきガムとの付き合い方など、実際の犬の歯の模型や画像をまじえながら説明を聞いていただきました。
病院の柴犬アトムの、普段の歯みがきの様子を見ていただきながら、実際にお口のケアをするときのコツなどをお話ししました。
ご参加の皆さんとワンちゃんに実際に「マズルコントロール」と「唇めくり」を練習していただき、「布みがき」のやり方も見てもらいました。今回の練習だけでマスターできるものではありませんが、頭の押さえ方や、布の持ち方など、少しでもコツをつかんで、おうちで実践していただくことで、お口のケアのスタートがしやすくなればと思います。
皆さんの実習の様子をご覧ください。
今年も皆様のご協力のもと、歯みがき教室を無事行うことができました。心より御礼申し上げます。
ワンちゃんの歯を毎日みがいてあげる、これは簡単なことではありません。私自身、試行錯誤や小さな挫折の末、やっと今のやり方にたどり着きました。歯みがきは「あせらない、あきらめない」この一言に尽きると思っています。
もし今日、時間的な理由や技術的な理由でできなかったとしたら、また明日から始めればいいのだと思います。
私のパートナーのアトムは推定で15歳くらいです。さまざまな病気を抱えていて、全身麻酔をかける歯石除去や抜歯はむずかしい状態です。そうなった今、アトムの口の健康を守るのは「歯みがき」です。年齢や体調の影響で食欲が落ちがちなアトムが、もし重度の歯周病にかかったら、さらに良くない方向へ転がってしまうでしょう。そうならないためにも、毎日の歯みがきは欠かせません。
ワンちゃんのご家族は、いつも「大切なこの子のために何ができるだろう」と考えておられると思います。その「何か」にぜひ「歯みがき習慣」を加えてください。
今回、教室に出席したけれど、家でやってみたらうまくできなかった、教室には参加していないけど、歯みがきをしてあげたいと思っている、このような皆様、ぜひ診療時間に相談にいらしてください。